少子高齢化に伴う労働人口の減少による採用競争激化の他、採用に関わるノンコア業務へのコスト削減への動きなどの背景から、中途採用代行への注目が高まりつつあります。
しかしコスト・信頼性・費用対効果のイメージがつかず、中途採用代行導入すべきか悩んでいる企業・人事ご担当者様も少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、これまで150社以上の採用をサポートしてきた筆者が、中途採用代行の需要が高まる背景や企業にもたらす効果を分かりやすく解説します。
また後半には中途採用代行の業務内容や、中途採用代行を選ぶ際のポイントを紹介します。
網羅的に中途採用代行に関する情報を掲載しているため、中途採用代行について理解を深めることができるでしょう。
- なぜ中途採用代行の需要が高まるのか知りたい
- 中途採用代行を選ぶ時に意識すべきポイントを教えて欲しい
- おすすめの中途採用代行を紹介して欲しい
上記に該当する、企業・人事ご担当者様はぜひご一読ください。
中途採用代行とは?
中途採用代行とは、企業が求める人材を効果的に採用できるようサポート・支援するサービスです。
中途採用にまつわる求人広告の作成や選考プロセスの設計、面接調整などのあらゆる業務を人事担当者に代わり遂行します。採用活動を円滑かつ効率的に進めるだけではなく、企業単体では実現が難しい戦略的な採用活動を実現します。
中途採用代行は需要が高まる注目のサービス
ここでは、中途採用代行は需要が高まる注目のサービスであることをデータを用いて解説します。
中途採用代行の市場規模
株式会社矢野経済研究所が実施した『採用アウトソーシング市場に関する調査(2022年)』によると、採用アウトソーシング市場規模推移は下記データの通りです。
引用:株式会社矢野経済研究所『採用アウトソーシング市場に関する調査(2022年)』
2020年においては、新型コロナウイルスの影響に伴い一時的な落ち込みがあったものの、右肩上がりで市場規模を拡大している様子が伺えます。
さらに株式会社矢野経済研究所の『人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査(2023年)』では、次のような市場規模推移を示しています。
引用:株式会社矢野経済研究所『人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査(2023年)』
本調査からもRPOを含めたシェアードサービス市場・人材関連業務アウトソーシング市場など人事領域事業の市場規模は、着実に拡大していることが分かります。
採用難易度の高まりに伴い、採用業務の外注化機運が高まる
採用難易度の高まりに伴い、企業が長年築いてきた独自の採用ノウハウも、人材確保が困難な状況下では、採用成功への手段として機能しなくなることもあります。一方で採用手法が多様化することで採用プロセスが複雑になり、採用にかかる時間や負担が増加しています。
このため、かつては自社で行っていた「採用計画の策定」や「求める人材の要件定義」など、採用の根幹的な部分までも専門業者に外部委託する動きが進んでいます。
このように経営戦略の一環として投資を積極的に行う企業が増えており、採用知識を持つ中途採用代行の利用が注目されるようになりました。
中途採用代行が企業にもたらす効果・利点
ここでは、中途採用代行が企業にもたらす効果・利点を紹介します。
- 的確な課題解決策を提案・実行してくれる
- コスト削減と効率化
中途採用代行を利用することで、企業は費用対効果の高い採用が実現できます。また、代行業者が持つ豊富な実績やノウハウを活用して独自の採用戦略を立案し、精度高く優秀な人材の採用に繋げられるでしょう。
的確な課題解決策を提案・実行してくれる
中途採用代行は、的確な課題解決策を提案・実行してくれます。
中途採用で解決すべき課題は、人材不足、コスト削減、効率化など多岐に渡ります。人事担当者だけでは、全ての採用施策を網羅的に解決に導くことはほぼ不可能です。
そのような状況に対し、専門的な知見のもと企業ごとの課題に最適な解決策を提示し、実行してくれるのは中途採用代行しかありません。
また中途採用代行の魅力は、中途採用代行が持つノウハウを自社の採用ナレッジ化できる点。一時的にコストが発生するとしても、短期間で中途採用代行が持つノウハウを自社の採用財産にできれば、今後の採用活動において大きな基盤を得られることにもなるでしょう。
コスト削減と効率化
中途採用代行を利用することにより、企業は人事担当者が担う業務の効率化やコスト削減も実現できるでしょう。人事担当者はノンコア業務に割く負担を軽減できるため、他の業務に注力できるようになります。
面接合否判断や応募者との関係づくりなど、本来注力すべき採用コア業務に注力でき、採用力向上も期待できるでしょう。
中途採用代行の業務内容
中途採用代行の業務内容は応募対応や面接調整、ダイレクトリクルーティングの運用など多岐に渡ります。
ここでは、代行できる主な業務を紹介します。
- 採用計画の立案・助言
- 母集団形成施策の策定・実行
- 選考業務
- 内定者フォロー
- 応募者対応
- 振り返り
中には一部の工程だけを委託できる中途採用代行もあります。
中途採用代行を利用する際は、自社の採用課題に合わせ依頼業務を明確にしましょう。
採用計画の立案・助言
採用活動の軸となる採用計画の立案も採用代行に依頼できる業務の1つです。
また現在運用中の採用計画が適切なものなのか、助言を受けることもできます。
採用計画とは、企業の経営方針や戦略と絡め採用活動の道筋やゴールを明確にした計画のことです。筆者が支援してきた企業様の中には、退職者など目先の採用にばかりに着目している企業様が散見されました。事業計画・戦略に絡めた採用計画を立案できている企業様は僅かです。
行き当たりばったりの採用になってしまうと、余分な採用コストが発生したり、欲しいタイミングで欲しい人材の採用ができなくなってしまう懸念も考えられます。
採用代行と共に採用計画を立案することで、採用活動の効率化と確実性を高めることができるでしょう。
母集団形成施策の策定・実行
母集団形成の成否は、採用成功にも大きく影響します。
そもそものエントリーを募れず、選考すらできないと悩む企業も少なくないでしょう。
そのような企業は、母集団形成施策の策定・実行を中途採用代行に一任するのも選択肢の1つです。
自社にマッチした手法・媒体の選定はもちろん、企業情報・募集要項の設定など工数のかかる作業も中途採用代行に対応してもらうことができます。
選考業務
選考に関わる業務も中途採用代行に依頼できます。
採用に関わる業務と一口に言っても、日程調整・合否連絡・選考推移の可視化など多岐に渡ります。いずれか一部だけでも中途採用代行に委託することで、人事担当者の負担は軽減されるはずです。
応募者対応
応募者に対し即日のレスポンスや丁寧な応対が出来てきな企業は、改めて応募者対応を見直しましょう。
採用活動での中でも人事担当者の工数が割かれる応募者対応を中途採用代行に依頼すれば、丁寧かつスピード感のある対応のもと応募者の意向度を高めることができるでしょう。
せっかくのエントリーを無駄にすることなく、各選考につなげていけるようになります。
内定者フォロー
内定後の内定者フォローも重要な業務です。
人材獲得競争が激化する採用市場においては、複数の内定を獲得する応募者も少なくありません。せっかく内定を出したとしても内定辞退されてしまっては、再度選考のやり直しが必要になってしまいます。
面談などを通じ不安の払しょくに努めることで、内定辞退率を軽減できます。しかし筆者の肌感として内定後フォローを手厚くできている企業は多くありません。
内定辞退率が高い企業は、中途採用代行に内定者フォローの依頼を検討するのも1つです。もしくは中途採用代行に選考時のフォローを適宜行ってもらい、応募者の気持ちを惹き付けておくようにしましょう。
振り返り
中途採用代行の利点は、データを用い現状を可視化してもらえる点です。
データから実情を把握することで、次につながる施策の策定ができるようになります。
無駄なく効率的な採用に近づけるだけではなく、同じ失敗を繰り返すことも少なくなります。
筆者が採用を支援した企業様の中で採用活動の振り返りが出来ている企業様はそう多くありませんでした。その点採用代行を利用し分析データを蓄積していけば、自社の傾向が把握できるようになります。
そしてより戦略的な採用活動を実行できるようになります。
このように中途採用代行サービスの代行業務範囲は非常に幅広く、あらゆる採用課題解決に向けて伴走型の支援を提供します。
中途採用代行の選び方
続いて中途採用代行の選び方を紹介します。
中途採用代行を選ぶ際は、次に紹介するポイントを意識しましょう。
- 支援実績
- 費用対効果
- 情報共有の頻度と振り返り対応の有無
企業のニーズに合ったサービスを選ぶことで、効率的な採用活動が展開できます。それだけではなくコスト削減や人事担当者の負担軽減にもつながるでしょう。
支援実績
中途採用代行を選ぶ際は、支援実績に注目しましょう。
特に中途採用は、職種・業種の理解が不可欠です。
また大手企業と中小企業では、候補者からの企業イメージや認知度も大きく異なります。
採用難易度や魅力の打ち出し、採用戦略も業界ごとに変わります。
そのため具体的な事例や数字をもとに、どのような企業や職種で成功を収めてきたかをチェックしましょう。
特に不人気と言われる業界や難易度の高い職種の採用を考えている企業は、中途採用代行の実績をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
費用対効果
費用やサービス内容も中途採用代行を選ぶ上で大切なポイントです。
しかしどれぐらいの費用対効果を得られるのかを試算することも非常に重要です。
どれだけリーズナブルなサービスを提供していたとしても、期待する効果が現れなければ予算を無駄に削ってしまうことになります。
反対に多少費用が高かったとしても、高い費用対効果を見込めるサービスであれば利用価値はあるでしょう。
料金形態も成功報酬型・月額型・一括型など様々です。
提示の価格や委託できる業務だけではなく、サービスの提供実績や過去の成功事例を参考に、費用対効果が高いサービスを総合的に判断しましょう。
情報共有の頻度と振り返り対応の有無
情報共有の頻度と振り返り対応の有無を確認しておくことも大切です。
採用代行に業務を委託しっぱなしになってしまい、委託した業務がブラックボックス化してしまっているケースも珍しくありません。中途採用代行を選ぶ際は、どれぐらいの頻度で進捗を共有してもらえるのか確認しておきましょう。
また委託業務の効果・成果を図ることなく、採用活動が終了してしまっているケースも散見されます。データを用いどのような活動だったのか、新たにどのような課題が見つかったのかを可視化し、次回採用に活かせるようにしましょう。
中途採用代行なら『イチグウPRO』
人材獲得競争が激化する中途採用において、もはや採用代行の利用は検討必須になりつつあります。しかし中途採用代行と一口に言っても料金や強み、提供サービスは様々です。
そのため、どの採用代行を選ぶべきか悩む人事ご担当者様も多いかと思います。
そのような企業には、イチグウ株式会社が提供する『イチグウPRO』をおすすめします。
イチグウPRO 4つの強み
イチグウPROは、採用活動を成功に導く4つの強みがあります。
- 採用エキスパート2名体制で提供する伴走型支援
- 経験とデータを両立させたハイブリッド型支援
- 採用ナレッジの還元
- ニーズと予算に合わせた貴社だけのオリジナルパッケージの設計
▶採用エキスパート2名体制で提供する伴走型支援
イチグウPROでは、業界・職種に知見のあるエキスパート人材(プロジェクトマネージャー・採用ディレクター)が2名体制にて採用を支援します。
スピード及び質の担保と、ミスマッチの少ない母集団形成を実現し、採用成功に導きます。
▶経験とデータを両立させたハイブリッド型支援
昨今の採用マーケットでは、長年培ってきた採用担当者の経験や知見だけでは適切に採用活動を進めることはできません。データを基に意思決定していくことも重要になりつつあります。
イチグウPROでは、プロジェクトマネージャーや採用ディレクターの採用知見と、マーケットデータやスカウトデータを掛け合わせたハイブリッド型支援を提供しています。
▶採用ナレッジの還元
採用のエキスパートが貴社専用にナレッジをフレームワーク化する点もイチグウPROの大きな強みです。「契約の切れ目が支援の切れ目」にならないよう、契約終了後も採用現場の方々がPDCAを回していけるような採用支援を実現します。
▶ニーズと予算に合わせた貴社だけのオリジナルパッケージの設計
イチグウPROでは、個社別のニーズに合わせて必要な支援を必要な分だけ支援を提供します。予算内に合わせてパッケージを作成するため、高い費用対効果を期待できます。
イチグウPROのサービス内容
イチグウPROでは、具体的に次のような支援を提供しています。
- ダイレクトリクルーティング運用
- 採用広報・ピッチ資料作成
- エージェントマネジメント
- 面接日程調整
▶ダイレクトリクルーティング運用
イチグウPROでは、ダイレクトリクルーティング運用のための戦略設計から実際の配信までを代行しています。スカウト分析ツールSCOUTSを使用することで、データドリブンなスカウト配信を実現し、最終的には内製化できるような状態を目指した支援を提供しています。
▶採用広報・ピッチ資料作成
興味関心を抱いてもらうための採用広報・ピッチ資料作成も委託可能です。打ち合わせを重ねていく中で、魅力の洗い出しから採用ブランディングの方針策定などを行っていきます。
▶エージェントマネジメント
有効的な母集団形成に向けたエージェントマネジメントも対応可能です。 人材紹介会社の新規開拓から定期的な採用情報提供まで全て代行し、有効的なリレーションシップを築いていきます。
▶面接日程調整
個社別の採用フローに合わせた日程調整代行では、電話・メール・SMS・日程調整ツールを利用して調整率を高めていきます。
イレギュラー対応なども気軽にご相談ください。
ご利用企業様の声
最後に実際にイチグウRPOを利用した企業様の声を紹介します。
▶株式会社エフェクチュアル様
『イチグウRPO』でエンジニア採用の土台を作り、3ヶ月で3名の採用に成功。
▶大和ハウスフィナンシャル株式会社様
苦戦していた若手SEの採用を、データドリブンな『イチグウRPO』で実現。
▶コクヨマーケティング株式会社様
半年間採用ができていなかった地方エリアの営業職を『イチグウRPO』導入により8週間で採用成功へ。
▶パーソルエクセルHRパートナーズ株式会社様
最適なダイレクトリクルーティングの運用を依頼することで、母集団形成向上に貢献。
▶マックス株式会社様
採用難度の高いデータサイエンティストで50名を超える母集団形成を実現。
中途採用代行 まとめ
中途採用代行サービスを活用することで、効率的な採用活動が可能となり、企業の成長を支える人材採用が期待できます。
また従来の選考手法を見直し、効果的な採用活動を実現するきっかけにもなるでしょう。
中途採用代行サービス導入を検討する際には、まず自社の採用課題を整理し、求める人材像や選考基準を明確化しておくことが重要です。さらに複数のサービスを比較・検討し、成功事例や提供実績などを参考にしながら、自社のニーズに合ったサービスを見つけましょう。
数ある中途採用代行の中でも、イチグウ株式会社が提供する『イチグウPRO』であれば、業界・職種に知見のあるエキスパート人材が2名体制で伴走型の支援を提供します。
中途採用に課題を感じている企業は、イチグウPROをはじめとする中途採用代行を上手に活用しながら採用活動を成功に導いていきましょう。