【スカウト例文あり】エンジニアスカウト成功のコツを紹介!実は重要な『エンジニアの転職背景』も解説

DX推進に向け、あらゆる業界でIT・WEBエンジニアの需要が高まっています。
現に他の職種と比較し、エンジニア採用に苦戦している企業・人事ご担当者様も少なくないでしょう。
エンジニア採用においては、従来の求人広告掲載だけでは採用競争に勝つことは厳しく、企業自ら積極的に候補者にアプローチを仕掛ける手法でないと採用を優位に進めることはできません。

そこで今回は、エンジニアスカウト採用に悩む企業・人事ご担当者様に向けてエンジニアスカウト採用を成功させるコツと、エンジニア採用で意識したいスカウト文の作り方を例文付きでお伝えします。

  • エンジニア職採用に苦戦を強いられている
  • 他の職種とエンジニア職のスカウト採用で意識すべきポイントの違いが分からない
  • 初めてエンジニア職を採用するためエンジニア採用のノウハウがない

上記お悩みをお持ちの企業・人事ご担当者様はぜひご一読ください!

注)本記事におけるスカウト例文はあくまでイメージ例です。弊社サービスでは、成果を出すためのノウハウを組み込むため、記載の例文とは異なる文面になります。

イチグウRPOは人事担当者のノンコア業務を代行し、人事担当者が『コア業務』へ集中できる環境づくりをサポートする採用代行サービスです。

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エンジニアへのスカウトの成果を高めるコツ

エンジニアの採用は専門性が高いため、人事だけでなく社内の有識者や現場部署の協力のもと、人事と現場が一体となりエンジニア採用に取り組む姿勢が求められます。
本項目では、スカウトの成果を高めるコツとして次の3つの施策を紹介します。

  • 現場のエンジニアの協力
  • 技術職メンバーのインタビュー記事を掲載
  • エンジニア部署のメンバーと接触機会を設定

現場のエンジニアの協力

可能であれば現場のエンジニアにもスカウト文の作成・送付を担ってもらいましょう。
エンジニアチェックが入ったスカウト文やエンジニアからの送付は、現場のエンジニアならではの視点が入ります。
そのため、エンジニアの気持ちや希望を汲んだ魅力的な個別文・スカウト文となり、返信率向上も期待できるでしょう。

技術職メンバーのインタビュー記事を掲載

エンジニアメンバーの協力を仰ぎ、メンバーインタビュー記事を作成するのもおすすめです。
スカウト文でどれだけ「オープンで風通しの良い組織」「スキルアップが叶う環境」と訴求しても、事実情報が公開されていなければ真実味に欠けてしまいます。

現場のリアルな声を情報発信することで、候補者の警戒心や不安を解き、返信にも繋がりやすくなります。

エンジニア部署のメンバーと接触機会を設定

候補者の技術・待遇の不安払拭や自社の魅力訴求には、エンジニア部署メンバーとの面談が有効です。
選考プロセスの初期のタイミングでエンジニア部署のメンバーとの接触機会を設けることで、早いタイミングで双方のマッチ率や採用・応募意向を図ることができます。

無駄な選考を減らせるだけではなく、転職潜在層へのアプローチにもなるでしょう。

エンジニア採用のスカウト文を作成するコツ6つ

エンジニア職採用において意識したいスカウト文作成のコツは次の6つです。

  • 配信担当者
  • 会社のカルチャー
  • ワークスタイル
  • キャリア機会
  • 案件例
  • ネクストアクションの誘導

エンジニアが転職を考える上で重視している下記項目をスカウト文に組み込むことで、効果の向上を期待できるでしょう。

<データから考察するエンジニアが転職で重視すること>

  • 企業の事業内容:世の中に役立つシステムの開発
  • 社風・風土:技術職に理解のある環境
  • エンジニアキャリア:最先端の技術の習得機会、ロールモデルとなるエンジニアの存在

配信担当者を工夫する

同職種の管理職や社長などの役員からのスカウト文は、返信率が高くなる傾向にあります。

そのため冒頭の自己紹介は、『開発部 マネジャー ○○です。』などのように、現場メンバーの役職を記載してみましょう。『採用担当者』などの表記より親近感や好印象を高められるかもしれません。
またCTOが在籍する企業であれば、CTOの名を紹介文に記載するのも良いでしょう。

ただし、スカウト文にだけ現場の管理職・CTOの名を用い、面談や面接において1度も技術職の人間との接触機会がない場合、候補者・応募者に不信感を与えてしまいます。

選考プロセスとの兼合いを鑑みながら冒頭の担当者名を試案しましょう。

会社のカルチャーを伝える

技術職が大切にされる環境なのか否かを記載するのはもちろんですが、「なぜ開発するのか」という会社のビジョン情報を添えることも大切です。
カルチャーのマッチ率が高い場合、返信率が高まるだけではなく、早期離職防止も期待できます。

ワークスタイルを明記する

働き方の多様化において、エンジニアも柔軟性の高い働き方を望むようになりつつあります。
特にコロナ禍以降は、ライフワークバランスを重視するエンジニアが増えました。そのためフレックス制やリモートワークなどの制度有無が転職先を決める要因になるケースもあります。

リモートワーク・フレックス制・時短勤務などを取り入れている企業は、スカウト文にワークスタイルの魅力を盛り込みましょう。

キャリアの機会を提示する

エンジニアの転職理由でもご紹介しましたが、技術職であるエンジニアにとって自身の技術力を高められ続ける環境か否かは、転職先企業を選ぶ上で非常に重要な項目です。

下記NG例のような記載は避けるようにし、ユーザー属性・技術力・志向に合わせて、キャリアアップ・スキルアップ機会の事例を記載しましょう。

キャリア機会表示したい場合
未経験者・教育体制、勉強会の紹介未経験者でも安心して働ける環境です!
経験者・ロールモデルになり得る優秀なエンジニア存在の紹介
・取り入れている最先端技術の紹介
希望に応じた成長フィールドをご用意しています!
管理職希望者・キャリアアップの年次イメージ
・転職後の給与例
「給与応相談」、「スキルに応じる」

管理職希望者に対し勉強会を設けている旨をスカウト文に記載してもきっと候補者には響かないでしょう。管理職希望者にはスカウト文にキャリアアップの年次イメージや具体的な給与を記載することで、候補者に対し具体的なキャリアビジョンを描かせることができます。

一方で未経験者に対しては、勉強会の機会や教育体制が整っていることを訴求することで応募ハードルを下げることができるでしょう。

このように候補者のスキルや求めるキャリアに応じてスカウト文の一部を変えるだけで、個別感を与えるスカウト文を作成できます。

案件例を記載する

自社が請け負ってきた案件事例を紹介することで、候補者は入社後の業務イメージを抱きやすくなります。

エンジニアに限らず、転職希望者にとって入社後担う職務は気になるものです。 特にエンジニアは自身の技術を用いるため、入社後の職務が曖昧な場合、応募意欲の低下に繋がってしまいます。

NG例)「希望に応じて色々な案件を担当できます!」

また開発言語を記載しておくことで、スキルのミスマッチを事前に防ぐことできます。 ただし、エンジニア経験を持たない採用担当の場合、間違った開発言語を記載してしまうことがあります。

例)「JAVA」⇒「Java」、「javascript」⇒「JavaScript」

言語記載の間違いがないよう、必ず開発知識のある人材にスカウト文をチェックしてもらいましょう。

ネクストアクションの誘導をする

スカウト文の末尾には、候補者が取るべき次のアクションを記載しましょう。

引く手あまたのエンジニアは多くのスカウト文を受け取っています。次のアクションが明確ではない場合、他の魅力的なスカウトに興味が移ってしまうかもしれません。

スカウトからのネクストアクションは様々ですが、互いのマッチ率や採用・応募意向を図るためにも「カジュアル面談」や「技術面談」を設けるのも有効です。 転職潜在層へ向けたアプローチにもなり、候補者が転職に踏み切る際に自社を選択肢に加えてもらえる下地にもなります。

エンジニアへのスカウトメール例文

エンジニアへのスカウト文面を作る際のコツを反映させた例文を紹介いたします。

〇〇さん

はじめまして!
株式会社〇〇 システム部マネジャー 〇〇と申します。

〇〇さんのプロフィールを拝見し、○○開発のご経験や○○の姿勢に魅力を感じ、
弊社の自社プロダクト『・・・』の開発をお任せできるのではないかと思い、【カジュアル面談】のスカウトをお送りいたしました。

自社プロダクト『・・・』は、リリースから3か月で100社以上のお問合せをいただいております。
また既に多くの導入成功事例を生み出し、今後も当社の主軸商材として開発を進めていく予定です。お客様のご要望・需要に応えるべく、開発注力に向けてエンジニア採用を強化しています。またご希望のキャリア・働き方に応じて受託開発事業やSES事業にも挑戦いただけます。

●株式会社〇〇について
IT業界での実績豊富な経営陣がリードする弊社は、2000年に創業し『時代の先駆者』になることをモットーに掲げる会社です。
”未来のあたりまえ”を今に実現できるよう、社会が本当に求めている新しいシステムを構築するべくIT技術を駆使して社会貢献に取り組んでいます。

▼チーム組織構成
弊社では、企業理念に共感した20・30代の仲間たちが活躍中です。
社風・風土や、共に働くメンバーの雰囲気は下記社員インタビューからご紹介しております。
https://~

●弊社のワークスタイル
・残業時間:基本なし
・テレワーク・時短勤務:OK
・年間休日:120日以上
・エンジニア人数:8名(男性:6名、女性2名)
※弊社代表○○もエンジニア歴20年の現役エンジニアです!

●開発環境
Java、PHP、Python、AWS、VMware、RPA、iOS、Androidなどを用いた実務経験が活かせます。
※業務内容によって利用ツールが変動します

●案件事例
■株式会社○○様:○○完全移行支援
■株式会社○○様:システム開発・運用
■○○株式会社様:○○のデータ利活用基盤を整備

▼他事例は下記ユーザーインタビュー記事をご覧ください
https://~

多少興味がある程度でも構いません!

ぜひ一度カジュアルにて弊社のエンジニアリングの取り組み、○○さんのキャリアなどについてお話が出来たら嬉しいと思っています。

少しでも興味をお持ち頂けましたら、【エントリー】をお待ちしております!
エントリー後、カジュアル面談日程のご案内をお送りいたします。

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株式会社〇〇 システム部マネジャー 〇〇
コーポレートサイト: https://~
Facebook: https://~
本社: 東京都…
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エンジニアに強いスカウトサービス

本項目では、エンジニアに強いスカウトサービスをご紹介します。
採用したいエンジニア像や企業の特徴・特性によって有効性を発揮する媒体は異なります。
各サービスを比較した上で、自社のニーズを満たす媒体を活用しましょう。

Forkwell

『forkwell』は、エンジニア採用に特化したスカウトサービスの1つです。 Forkwellの特徴は大きく2つあります。

1つ目は、一括送信機能を完全排除し、スカウト送付数を週20通に限定している点です。そのため候補者のスカウトメールに対する関心は高く、開封率・返信率ともに他媒体と比較し高水準を誇ります。

2つ目は候補者のプロフィール項目が充実している点です。細かく区分されたスキルレベルや、やりたいこと・譲れないこと等を記載する項目があり、登録者の転職意向・技術力も高い傾向にあります。

公式サイト:Forkwell

paiza

『paiza』は、ITエンジニア・Webエンジニアに特化した転職サイトです。
転職希望者はPaizaのサイトに登録する時にプログラミングスキルチェックを受け、スキルチェックの結果に応じてpaizaランクが付与されます。

このスキルランク付けはpaizaの特徴でもあり、企業側はpaizaランクを参考に候補者を選定できます。

新卒採用・中途採用それぞれ媒体が展開されており、ITエンジニア・webエンジニアだけに特化したサイトのため、効率的にエンジニア採用を推進したい企業におすすめです。

公式サイト:paiza

Green

GreenはITやWeb系人材の採用に特化した成功報酬型の求人メディアです。

エンジニアに限定された媒体ではないですが、ランニングコスト不要・成功報酬型の料金形態のため、良い人材がいれば採用したいという企業にぴったりです。

若年層の登録も多いため、ポテンシャル重視・育成ノウハウがある企業にもおすすめです。

公式サイト:Green

Findy

FindyはAIのスキル判定を用いたスカウト型ダイレクトリクルーティングサービスです。
GitHubでの開発履歴を元に登録者のスキルを偏差値化しているため、登録者がどの言語に長けているのかを一目で確認できます。

また企業側からの一方通行のスカウトではなく、企業が「いいね」を押し、さらにユーザーから「いいかも」のアクションがあった対象者だけにスカウト送付できる仕様になっているため、スカウト工数を大幅に削減できます。


また導入後は、必ずカスタマーサクセス担当者がつきます。
求人票の作成や戦略立案・改善など幅広いサポートを受けられるため、初めてエンジニア採用に取り組む企業やスカウト採用のノウハウに乏しい企業にとって心強い支援が得られるでしょう。

公式サイト:Findy

エンジニアスカウト採用成功の鍵は、“エンジニアの転職背景理解”

エンジニアのスカウト採用を成功させるには、『エンジニア職の転職背景』を理解することが肝要です。中でも次の2つの項目についての理解は不可欠です。

  • エンジニアの転職理由
  • エンジニアが転職の際に注目する条件

エンジニアのスカウト採用で苦戦を強いられると、ついスカウト文面の改善や候補者の選定基準などスカウト採用に視点が向きがちです。しかし、いくらスカウト採用の効果を高めようと改善を加えても、そもそも技術職に特化したエンジニア職への理解が不足していると、採用成功には結びつきません。
エンジニアが転職において何を求めているのか理解を深めることで、より効果的なエンジニア職のスカウト採用を実現できるでしょう。

エンジニアの転職理由を知る

「エンジニアがなぜ転職に踏み切るのか?」エンジニアの深層ニーズを汲むことで効果的なスカウトを打つことができるでしょう。

もちろん個々人により転職理由は異なりますが、エンジニア職という括りで転職理由を紐解くと、大きく次の3つの理由が挙げられます。

  • 給料アップ
  • 開発・スキルアップ環境
  • 技術面におけるやりがい

株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』が実施した「ITエンジニアの転職意識調査」の結果をご紹介します。

<現在、仕事上で抱いている不満>

  • 給与が低い:45.2%
  • 仕事、評価と単価が合っていない:24.8%
  • 指示が曖昧過ぎる:22.4%
  • 一つの仕事が長く、マンネリ感がある:22.2%

ダントツで給与に対する不満を持つ方が多い一方で、「指示が曖昧過ぎる」「マンネリ感がある」など技術に専念できる環境ややりがいを求める傾向が表れる結果となりました。

またリクルートグループが運営するTech総研 がエンジニアを対象に実施したアンケートによると、次のような結果になりました。

<あなたが「会社を辞めたい」と思った理由は何ですか?>

  • 給料が上がらなかった・下がった:43%
  • 自社では技術やスキルを伸ばせないと思った:36%
  • 仕事で理不尽な目に合わされた:35%

先ほどご紹介したマイナビ転職の調査結果同様、給与面が1位に上がるものの技術面に対する不満を感じている方が多い結果となっています。
技術力が全てのエンジニアにとって、開発環境や技術面におけるスキルアップ環境が転職条件の重点を占めていることが分かります。

エンジニアが転職の際に注目する条件を知る

またエンジニアが実際に転職する際の意思決定基準で大きなウエイトを占める項目は「エンジニア職について理解のある組織や風土環境」です。

マイナビ転職が実施した『ITエンジニアの転職意識調査』の「関わりたいプロジェクトの条件」を問う質問では、次の結果となりました。

  • 技術者を軽視しない環境である:39.0%
  • 世の中に役立つものを開発できる:36.2%
  • 最先端の技術を学ぶチャンスがある:33.8%

本調査からは技術職であるが故に働く環境や正当な評価が得られにくいと感じているエンジニアが多く、正当な評価・環境を求めていることが伺えます。
また先述の現職に対する不満と同様に、転職においても技術面における環境やキャリア機会も重要視していることが分かりました。

参考:『マイナビ転職』「ITエンジニアの転職意識調査」
参考:リクナビNEXT Tech総研

エンジニアのスカウト採用コツ まとめ

エンジニアの採用難易度は年々高まりつつあります。技術力の高い人材やフロントを兼ねられる人材となると、採用難易度は更に高くなるでしょう。
そんなエンジニアのスカウト採用においては、なぜエンジニアが転職するのか・転職において何を求めるのかを理解することが肝要です。

このようにエンジニア転職の理解を深めた上で自社の魅力と紐づけ、スカウト文を作成することを意識してみましょう。

またエンジニアは転職において、社風・風土だけではなく開発環境やスキルアップなど技術環境も重視します。そのため人事担当者だけではなくエンジニア部署と協同し、エンジニア採用に取り組む姿勢が求められます。

スカウト採用はトライ&エラーの繰り返しです。
しかしちょっとしたコツや職種に応じたポイントを知っているだけでぐっと成功率や効率が高まることもあります。
エンジニア採用に苦戦している企業・人事ご担当者様は、本記事を参考にぜひエンジニア視点を意識したスカウト採用を実践してみてください。